2019年12月5日木曜日

太陽の塔etc

海外に居る娘が一週間ほど帰国、その際内部が公開された太陽の塔の見学予約を取ってくれて私達も見てきた。

高校生の時に大阪万博があり、学校行事として、また親父達といっしょに、二回見に行った。学校行事の方は長蛇の列の人気パビリオンは避けて、マイナーな展示館ばかり見た。親父といっしょの時は、電車から降りて太陽の塔の前まで行った時、親父が「大勢の人に酔った。もう帰る!」と言い出し、ほとんど何も見ないで家に帰った(笑)。

ウチの子供が小さい頃、車で万博公園近くを通ると、必ず「ああ太陽の塔!」と喜んで見ていた。 当時を知らない子供にも強い印象を残していたことに驚いたものだ。そしてその内部が生命の誕生から現在未来へと続く時空を超えたような空間であることも知らなかった。

 当時は大きな腕の中にエスカレーターが設置してあって、大屋根に出ることができたらしい。知らなかった事の多さに驚いた。

太陽の塔の東500mくらいのところに”EXPO’70パビリオン旧鉄鋼館)”があるので、それも見てきた。当時そのまま保存されている”スペースシアター”では様々な演目が上演されたらしい。そして万博の歴史や現状についての資料や展示物が劇場周囲に沢山あり、予想以上に楽しめた。

高度成長期真っただ中の活力に溢れた日本、その熱狂を感じたと同時に、環境問題が大きな問題となっていなかった時のお気楽な風潮も感じられた。

公式駐車場もあるけど、買物するなら隣接するエキスポシティーに駐車するのが便利。

2019年11月20日水曜日

夏山のことなど・・・

7月の銚子川から今日まで公私ともにいろいろあったが、何も書いていない。で、夏山のことなど少し。

天候不良や体調不良で、近くに何度も行きながら登っていなかった南アルプスの仙丈ヶ岳を9月下旬に登ってきた。8月後半からタイミングを見ていたけど、今年は台風や雨天続きで、9月下旬になってしまった。仙丈ケ岳は3000メートル入門の山で、若い人なら日帰りコースだが、バテバテになって登るより「楽しみたい」との思いで、高所にある「仙丈小屋」で泊まる一泊二日のゆるい計画。満点の星空や朝の美しい風景にも期待。

前日山小屋に予約の電話を入れ、コンパスというサイトからオンラインで登山届を提出しておいた。下山予定から何時間か遅れると自宅のカミさんにメールで知らせが入るというシステム。便利になったものだ。

自宅5時出発、2時間半ほどかけて、登山口の仙流荘まで車を走らせる。8時のバスに乗り、9時に北沢峠から登山開始。小屋までの標準時間4時間だが、6時間ほどかけても大丈夫な計画だ。同年齢のオッサン3人連れを抜いたり抜かされたりで、何となく声を交わす。彼らも同じ行程らしく、時間もあったので、最後は4人で頂上へ行き、4時頃小屋に入った。

仕方ないことだが、秋で水が涸れ、水が有料という状態、なおかつ工事中ということもあり、小屋の居心地はあまりよくなかった。夜時間があったので、一人で飲んでいるオッサンに声をかけた。その80代の男性は、九州から車で回りながら信州の山をいろいろ登っているらしい。元自衛官で大変健脚なようだ。一緒に頂上に行った3人組も偶然九州かららしく、話がはずんだ。テント泊の場合は寒いので、晩飯を食ったらテントに入って寝てしまうことが多く、小屋泊まりにはまた別の楽しみがある。

夜の早い内は強風が吹いていたが、深夜は満点の星、そして朝は写真のようにモルゲンロート。朝飯を食ってから、件の3人組とゆっくり山を降りる。彼らの一人がちょっと体調が悪いので、一度下山して温泉にでも入り、またバスで登ってきて明日は甲斐駒へ行くという。下りは3時間ほどで10時のバスに間に合い、木曽路経由でゆっくり家に帰った。

体力と年齢に応じた、ゆっくりした登山計画にすれば、まだまだ登山が楽しめそうに思えた。

2019年8月6日火曜日

リタイア記念:銚子川キャンプ

卒業後8年間勤めた放射性医薬品の会社が社会人の第一歩でした。その頃の遊び仲間だった一年先輩と同僚から「65歳リタイアした記念にキャンプ行かへん?」とのお誘いがあり、シニア3人で紀北町の海山キャンプ場へ行ってきました。

テレビで紹介された日本一の透明度を誇る”銚子川”に接したこのキャンプ場は人気があり、夏場は予約が取れないほど。川原は夏休みは小さな子供を連れた家族連れでいっぱいです。
これから何回使うか疑問ですが、水中眼鏡・シュノーケルなど購入し、冷たい川に潜って楽しみました。とはいえ、30分も入っていると寒くなり、午前と午後一回くらい。二日目の午後は下流へ行き、暖かい海水と冷たい川の水が接したところにできる”ゆらゆら帯”も実際に見ることができてとてもいい記念になりました。
夕方からは、ファミリーキャンパーの中、おっさん(おじん?)3人、地元スーパーで買った魚を焼いたりして、ビールにワイン、泡盛を飲み、日が暮れる頃にはキャンプ椅子でコックリコックリ。9時頃には寝てしまうマッタリした2泊三日でした。

子育てをしている頃より、たとえキャンプ場であっても、不便なキャンプ生活の意味を感じ、楽しかったです。次回はゆるい山のキャンプかな。

2019年6月27日木曜日

遠山郷は遠かった

宮本常一氏の「山に生きる人びと」に登場する”遠山郷”に日帰りで行ってきた。
名古屋からほど近いと言ってもそこは南信州、車で片道3時間はかかる。多治見付近から66号線を走り、道の駅「おばちゃん市山岡」、岩村城等を経由、奥矢作から細い418号に入り、好きな平谷村「ひまわりの湯」をやりすごし、売木村、道の駅「信州新野千石平」を越え、やっと天龍川に出て、それからしばらく行くと道の駅「遠山郷」に着く。そこの観光協会でおすすめルートを教えてもらい、山奥の天空の里「下栗」を見に行く。

 「はんば亭」という南アルプス南部の山並が遠望できる山上の蕎麦屋さんで昼食をとり、そこから20分ほど歩いて山の中腹に設けられたビューポイントに行って写真を撮った。その後名水の「命水」など汲みながら下山、おすすめされた「旧木沢小学校」へ。

実際に木造校舎で学んだことのある自分なので、さほどインパクトはないだろうと思って入ってみたら、いい意味裏切られた。ランドセルを無造作に置いてあるなど、小学生が居た時の雰囲気をそのまま残してあるのだ。 上の写真は最後の卒業式の様子を再現?しているらしい。

あまり懐かしむと老けホルモンが出るらしいが、「ああこんなやった!」と物思いに耽る66歳でした。

夕方遠山郷道の駅に戻り、かぐらの湯でリラックス、また細い山道をくねくねと曲がりながら、名古屋の自宅に帰り着いたのは夜8時半頃だった。

高速道路を使って飯田あたりから下れば少しはましでしょうが、山道を経由しての遠山郷はホンマに遠かった。

2019年6月14日金曜日

老後2000万円問題に思う

老後2000万円問題が波紋を広げています。この機会に、木工で食べている人がいずれは体験する老後のことについて、感じていることを書いてみます。面白くない話ではありますが、大切なことと思います。

私は今年66歳。65歳になった昨年から年金を受け取っています。企業にたよらず木工で生計を立てていこうと考えていた頃、「年金なんてアテにしない」と強がっていました。それでも厚生年金は通算すると20年くらい払っていますし、それを無駄にしないため、空白はありましたが、60歳まで国民年金を掛けました。ですが、65歳になって年金額が決まった時は、予想していたものの、その額は考えていたよりかなり少なかったです。それに輪をかけるように、65歳になった途端、介護保険料を払う義務が生じます。年金は免除申請をすれば払わなくてもすみますが、介護保険料の支払いは拒否できないのです。私の場合で毎月一万円弱を支払うように催促がきました。半年ほど支払った後は、少ない年金からの天引きとなります。

自営の個人事業主ですので定年はありません。しかし、60代後半になると、体力・視力・精神力等の衰えを実感します。何歳まで今の仕事をやれるかわかりませんが、あと5年~10年というところが世間相場ではないでしょうか。そして、自分の年金額を考えると、「老後2000万円必要」という、なかったことにされた報告書の数値は最低限の数字として妥当であると感じます。

ここ数年「木工家になりたい」という相談を受けることは少なくなりました。私より若い方でバリバリ活動されている木工家を探せば、ネット上でに何人も見つけることができるでしょう。でも生きていくのに一番大事な収入についてはほぼ何も見えてきません。「この人どうして食べているんやろ?」と思うような活動的な木工家の場合、生活を支える何かがあると考えてまず間違いありません。世の中にはいろんな形で恵まれた人もいるわけです。同じように活動しようとしても、バックボーンが何もない場合には危険と言わざるを得ません。

それにしても、アベノミクスの成功を謳う現政権の「老後2000万円必要」問題に対するあまりに露骨な対応には情けなさしか感じません。私は平気でウソを言う人を信じることができません。でも、ウソのない政治家なんているのかな・・・?。

2019年5月20日月曜日

志段味古墳群

工房から自転車で10分くらいの所、名古屋市最高峰「東谷山」の麓に古墳群があります。これが整備され、今年はそこに立派な資料館ができたということで、自転車で行ってきました。

日本各地の歴史資料館を見ていますが、建物はかなり立派、大きな駐車場と建物外側には大きなトイレが併設され、写真中央のガラス張りのところは喫茶兼レストラン、その奥に展示室がありました。二階は体験コーナーと古墳公園への出入口になっています。肝心の展示は、ちょっと寂しい感じではありましたが、これからさらに充実されることを期待したいと思います。
 
東谷山を背景にした古墳の様子です。実は奥の建物の手前に最も大きな白鳥塚古墳があるのですが、ここは樹木に覆われたまま保存されています。 庄内川が物資が運ばれる水運の道だったころ、ここを通る船から東谷山とその麓に大きな前方後円墳が見え、この地に大和朝廷とつながる有力者がいたことを知らしめたのでしょう。


上の古墳に登って西側を見下ろしたところです。右手奥の木立の下に資料館があります。

このようなまとまった古墳群と資料館、名古屋では貴重な歴史エリアであることは間違いありません。古墳巡りがお好きな方は、一度見にこられてはいかがでしょうか。

 歴史の里「志段味古墳群」

2019年4月9日火曜日

イタリア旅行

一度行ってみたかったイタリアに行ってきました。私達だけではなくロスにいる娘達といっしょで、Airbnbから予約した一軒貸切の宿を利用し、フィレンツェ3泊ローマ3泊の旅でした。英語と少々イタリア語も話せる同行者を得て、現地で生活するような感覚の旅行ができてとてもよかったです。

フィレンツェの宿はベッドルーム2、シャワートイレ2、台所、広いリビングなど、とても快適で、観光の中心地に近く、疲れては宿に戻って昼寝をしたりしました。




 こんなところに一度泊まると普通のホテルには戻れない感じです。宿泊代も4人で一泊2万円少々とリーズナブルです。ただし、ホストとの英語でメールをやりとりし、宿への入り方なども自力でやる必要があります。


イタリアは食べものが美味しいと聞いていましたが、本当にそうでした。特に同行者がイタリアに居た経験のあるため、毎回地元の人が行くようなレストランで食事をすることができ最高でした。写真はありませんが、流石に本場のボンゴレは旨かったです。

ローマの宿は駅からかなり遠かったですが、中世の面影を残す狭い路地の中にありました。初めて行くとちょっと怖い感じもしますが、慣れると問題ありません。


建物自体は1400年頃のものだそうで、 こういう所に泊まれる体験も面白かったです。ここも2ベッドルームで台所や写真のリビングがついています。宿はフィレンツェと違い、ある意味で野生的?な感じでしたが、そこがローマ人とフィレンツェ人の違いにも感じました。

イタリアでは朝食をBAR(バール)のスタンドで立ってカプチーノと小さなパンをかじって済ますことが多いらしく、私達もこれから仕事に行く人達と並んで朝食をとることが多かったです。立って飲むとコーヒー(エスプレッソやカプチーノ)が1ユーロ少々と安いです。

今回娘達と現地で合流できたおかげで、自分たちだけではできなかった旅をさせてもらいました。娘達にひっぱられ、とにかくよく歩きました。今回荷物はキャリーバックではなく登山用ザックで背負っています。ホテルでは得られないリラックス感のあるAirbnbから予約する宿も慣れるとクセになりそうです。



2019年3月3日日曜日

守山スマートインター注意点

昨年春、自宅近くの東名高速守山PAがスマートインターチェンジ化し開通しました。今まで東京方面は名古屋IC,大阪方面は春日井ICまで渋滞に悩まされながら行っていたのが、数分もかからず入れるようになりました。

大阪方面(地図上側)は何度も利用していましたが、先日初めて東京方面から(地図下側)ここを下りようとしたのですが、ちょっとした判断ミスで、春日井方面への進入車線に入ってしまい、「お金は高く、帰りは遅く(涙)」なってしまいました。後で考えても、非常にわかりにくく、間違いやすいルートだったと思います。

公開されている地図を確認してみました。大阪方面は東京方面への進入は問題ないのですが、東京方面から出る際のみ、PA駐車中のトラック列の中を通って、一旦停止し、進入車線を横断直進しなければならない仕様になってました。おそらく、下り側には住宅が近接しており、外側に出口へ行くルートを建設できないため、このようになってしまったと思われます。

守山スマートインターで東京方面から出られる方は、私のようなミスをしないよう、充分ご注意ください。


2019年2月6日水曜日

40数年活躍したプレーヤー

骨董品のような写真のLPプレーヤー、今まで数回ベルトを交換し使ってきましたが、まともな回転数を維持できなくなり、分解してみたら、モーターをマウントしているゴム製クッションがヘタっていたので、そこにゴムシートを挟むなどして修理を試みたのですが、やっぱり正常には回転せず、ついに修理を諦めました。モーターのコンデンサーの容量抜けもあるのかもしれません。

何歳頃に買ったのか記憶がはっきりしませんが、高校後半~大学に買ったのではと思います。当時19800円の格安ベルトドライブプレーヤーでありながら、そこそこいい音がするとの評価があった機種です。それが40数年活躍していたわけですから、今となっては感謝の気持ちしかありません。フィンガーピッキングを大阪南でのイサト先生の教室に通って習っていた時は、何度も同じ所に針を落し、耳コピーに長時間使っていました。サラリーマンしながらも、その頃は十分時間があったんですね。

先週、現有のLPを聴くため、オーディオテクニカのダイレクトドライブLPプレーヤーを後継に購入しました。まだ十分に使いこなせていませんが、カートリッジをド定番のM44Gに替え、さらに付属の鉛板をハメこんだら、ほぼ満足のいく音になりました。これは40年くらい前に買ったカートリッジが生き返ったということになります。このプレーヤーはUSB出力からパソコンに音楽を取り込めるということで、時間はかかりますが、お気に入りのLPを一枚ずつ取り込もうと思っています。

もし、「ジャンクでもいいからほしい」という方おられましたら、差し上げますのでご連絡ください。 カートリッジなしです。

2019年1月21日月曜日

イヤホンの替スポンジパッド

健康のための歩行やジョギングで使うため、机の引出の中に10年以上前に買ったゼンハイザーのイヤホンを思い出し、引っ張り出してきた。しかしスポンジパッドが無くなっていたので近所の量販店に行くも、もはやスポンジタイプはひと昔の物らしく、売り場にはなかった。それでネットで探してみたら、6つ入りが税込124円送料無料で売られていた。

124円の商品で送料無料、さらにクレジットカード買うことに若干の後ろめたさはあったが、注文した(複数販売店があったが今回はビッグカメラ)。待つこと3日ほどで封筒に入った商品が届いた。
 それを装着すると、これがなかなか素晴らしい音。MX400という価格の割には音が良かったという評判のイヤホンだったのだが、それを再認識した。

手に入りにくいスポンジパッド6個124円、それを送料無料で送ってくれるとはありがたい。次何か買うときはこのお店で買ったげよう。

2019年1月6日日曜日

新年初登り

正月明け、近所の裏山「道樹山」へ初登りをしてきました。
いつもの弥勒山ではなく、久しぶりに山岳信仰の雰囲気が強いこの山へ。写真は頂上の神社。

今はネットですぐに答えが見つかるし欲しい物が簡単に手に入る、そんな時代だからこそ自分の足でじっくり登ることの意味はより大きくなっています。私の木工教室も、ネットや雑誌の情報に惑わされず、研ぎから始め、急がず、”いいとこ取り”だけをするのではなく、自分の手でじっくり形にしていく、そんな体験ができる場として意味があるのではと、今年20年目を迎え、あらためて存在意義を考えたりしました。

謹賀新年、今年もよろしくお願いします。