2014年8月4日月曜日

登山、もろもろ

教室が夏休みなので、山へも行きやすい。昨日まで、最初に勤めた会社の一年先輩の遊び仲間から誘われ、10数人のチームで白馬岳に登ってきた。

そのチームというのは、薬品関係会社だった時の得意先の某大学病院のある大先生(故人)を慕う人達の会である。病院のスタッフと薬品会社の営業が損得抜きで、何年もの間毎夏どこかの山を登っているという珍しい登山隊である。もちろん接待とかではなく、純粋にいっしょに山へ登る会である。この病院を私は担当したことはないが、時にはチームで登るのも楽しそうだと思い、参加させていただいた。

幸運にも天候に恵まれ、すばらしい登山ができた。一日目は午後から栂池ロープウェイから白馬大池山荘まで。二日目はそこから白馬岳へ登り、同じルートを一気に下山するちょっとハードな行程。結局二日目は11時間行動となり、下山時のガレ場など、皆へロヘロになりながらも全員無事下山できた。



とはいえ、夏の登山最盛期の週末に、こんなメジャーな山に登るのは初めてである。山小屋の混雑は予想していたけれど、本当にすごかった。混んでいるだけではなく、寝具の匂いなど、テント泊が多い自分には辛かった。我々は金曜日泊だったからなんとかなったけど、土曜日の混雑はいったいどんなだったろうか?山小屋の使命として、来た人は全員受け入れなければならない事情はわかるが、清潔な生活に慣れきっている現代人にとっては、昔と変わらぬ山小屋の環境はもはや限界に思えた。

登山ブームで美味しい話ばかり先行しているが、山小屋の現状、過酷な登山道、荒天時下でも自己責任で動ける体力と精神力、そういうことについて正しい理解がないと、「山はいいよ」と言われ連れてこられた初心者は悲惨な目にあって、山が大嫌いになる人も多いだろう。知人を登山に誘う人は、いいことも悪いことも含めて、しっかり説明することが大切やと思う。

話は変わるが、東京新聞が発行する山の雑誌「岳人」が、8月号で終わる。次号からは山道具のモンベルが発行するらしい。学生時代から”岳人”には多いにお世話になった世代として、感無量である。右は有名な「日本百名山」。この本が今の登山ブームの原点かもしれないが、深田久弥氏は天国で今の登山ブームをどう見ているのだろうか。

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