2014年2月10日月曜日

機械の音を聞く

 毎週土日月の木工教室3日間を支障なくこなすには、機械の保守が不可欠。基本は音だ。誰もいない工房で、ひとつずつ機械を回して注意深く音を聞いてゆく。木工に限らず、町工場などの製造現場では常識だろう。

 数日前からマキタの小型自動鉋盤から、カタン・カタンという音が3〜4秒毎にする。特に危険というような音ではないが、気になる。それで原因を考えてみた。高速回転軸から発生していれば、こんなにゆっくりした音はしないはずだ。だから、おそらく、材料を送るローラーや駆動系に何か木くずでも挟まって音が出ているのではないかと・・・。

 今朝、カバーをはずして、駆動系を点検してみた。大型機械は頻繁に点検しているが、マキタのこれは、一年くらい開けていなかったので、木くずがいっぱい。きれいに掃除してスイッチを入れてみると、駆動用チェーンのタルミをとるためのバネが、カタン・カタン音の発生源とわかった。チェーンの一部分が動きが悪くなって、くの字型のままバネを通過するためにバネが持ち上げられ、それが戻る際にカタン音が出ていたわけ。
  チェーンのゴミをブラシで丹念に取り、CRCを吹きかけ、固くなっているチェーンのところを手でモミモミし、スムースに動くようになったのを確認し、余分な油を拭きとって、終了。

 大きな自動鉋盤を買う際、機械屋さんから「チェーンは油を切らさんように、よう見てやってな」と言われたことを思い出した。「大工さんが現場に持ち込んで使うような小型機械も、やっぱり同じなんや」と、当たり前のことを再認識。

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