2014年10月17日金曜日

スペインから

二か月ほど前、スペインの方から日本に行った際に木工の基礎を習いたいというメールが来ていた。正直なところ、「本当に来るかな?」と思いながらも、一日鉋講習の準備を進めていた。今日その人がやってきたが、初めのメールでは男性だと思っていたが女性だった。

日本好きで12回くらい日本に来ているらしい。お仕事は建築、特に博物館の内装などをしているとのこと。今回は3カ月の長期滞在で、WWOOFという国際的プログラムを利用して滞在されるらしい。WWOOFというのはWorld Wide Opportunities on Organic Farms,「世界に広がる有機農場での機会」の頭文字で、農場などで無報酬で働く代わりに宿舎と食事が提供されるという、若い人が外国に出向く時にはとても役に立ちそうなプログラムである。若い時にこのようなシステムがあれば、ぜひ利用したいと思っただろう。

彼女は下呂に一カ月ほど労働力を提供しながら滞在、そして今日私の教室に来て、来週は愛知県南部の西尾市にある農場やショップに行くという。下呂では辺鄙な山中の施設に滞在、稲ワラを束ねる作業などを85才のおばあさんに習ったりしたそうだ。ある部分、日本人より日本のことを知っている。

今日はマンツーマンで鉋とノミの研ぎ、組手加工の初歩を教えた。遠いスペインから、受講料と鉋代を支払ってもウチに来てくれたことに感謝。明日は通常の生徒さん達と共に、組手加工の続きを実習してもらう予定。

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