2011年2月28日月曜日

水難続く

先日椅子の脚が水を吸って大きなワレが生じたトラブルがあったが、同じ水によるトラブルの二件目が発生した。



上の写真はある生徒さんが作っているキャビネットの板である。彼はジウジアーロデザインの往年の銘車に乗っているのだが、雨漏りがするらしく、はぎ合わせたブナの板を車に置いた際、その水に接してしまったらしいのだ。信じられないほどの反りが出ている。大きいところでは2cmほども反っているし、板の幅も乾燥時は45cmだったのに、1cm伸びて46cmになっていた。とりあえず、乾燥し、動きが落ち着くまで、加工は控えることにしたが、元通りに戻ると考えるのは、なかなか苦しい。

先日教室で「含水率と木の動き」について話をした。乾燥材でも幅方向で2%程度は動きがあるなどと話したが、実際にこれほどの動きを見せられると、恐ろしい。木材や作品の保管には充分ご注意ください。

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