2011年2月19日土曜日

手作りの自由

スウェーデンの友人から紹介のあった青年が土曜の教室を見学にやってきた。ハンドクラフト全般に興味がある大学生で、半年間日本語を学んでいるという。背負って来たリュックには、彼が作ったという道具類や作品がいっぱい入っていた。



写真は木工用の物だけ。他にも動物の骨を削って作った針、それを使って編んだ毛糸のスリッパ、肩から下げていたショルダーバッグもすべて手作りだ。刃物もすべて自分でスウェーデン鋼を軟鉄でサンドイッチにしたものという(中央のチップカービングナイフはスイス製)。白樺で作ったバターナイフの塗装は何かと質問したら、「白樺の皮のタール分」という答えだった。

自分は多少なりとも木工の知識がある。それが自由な発想を妨げている部分があるかもしれない。決して洗練されたデザインや技術ではないけれど、味のある道具類や作品を見て、教室でももっと自由な発想、先入観や潜在的意識にとらわれない創作をしてもらうようにしたいと思った。

2 件のコメント:

  1. 中央の、カービングナイフ。握りしめ、親指を支点にして片手でチップカービングする使い方。料理する時に、まないたを使わないで、親指の腹に刃を向けてハムとか野菜を切る姿に似ていますね。微妙なカーブなど、両手で彫刻刀使ってもコントロールが難しいのに、どうやって?と思ってしまいます。

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  2. 見習うべきは、「何でもやってやろう」という積極的な姿勢ですね。機械や場所がなくても、同じ状況にあった昔の人がどうやったかという視点に立って、伝統的な技術の継承をスウェーデンでは、国も支援しているようです。

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