2010年10月8日金曜日

東京へ

昨日、第七回手考会作品展へ作品を持って日帰りしてきた。



手考会に参加していたのは最初のわずかな期間だけなのに、嬉しいことに毎回声をかけていただき出品させていただいている。作品搬出搬入の手間も考え、小さい作品を選んでいるが、これがきっかけで「卓上小箱」シリーズが生まれた・・・かな?。新しいイメージが毎回湧いてくるわけではなく、今回は昔作ったセンの小箱「山並」をアメリカ広葉樹協会への展示用にブラックウォールナットとチェリーでサイズを少し変えて作り、それが大阪から帰ってきたのを新幹線で会場に運び込んだ次第。

中央にある座卓は、刃物店主の井上氏が自ら栃の床板を削って作ったもので、手鉋だけで1cmほども削ったという。「自動鉋ならあっと言う間」やけど、複雑な木目を見ながら、慎重に、何度も刃を研いでは削る、そこに意味を感じる人が少しでも多くなってくれるといいなあ。大工さんも手道具をあまり使わなくなり、また刃物を作る職人さんなど、道具製造側の供給体制も崩れているそうで、日本の伝統的大工道具の今後の見通しは明るくないらしい。50年、100年先、「あの時になんとかしておけばよかった・・・」と悔やんでも遅いので、今からでもいいから、ぜひこの文化を残して行きたい。そのためには、趣味の木工家の果たす役割は大きいと思う。

夕方、会場からほど近い人形町へ行ってお土産を買った。夕闇迫る時間帯、さまざまなお店の明りが連なる甘酒横丁など、歴史を感じさせる繁華街はなかなかの風情。今度東京で泊まる時は、宿を人形町界隈にとって、散策を楽しみたい。

久しぶりに乗った新幹線にはサラリーマン向けの広告があって「仕事に追われるな!仕事を追いかけろ!」と書いてあった。その通りだとは思うが、追いかけてばかりでは段々スピードが速くなっていつか自滅する。「今日やらなくてもいいことは、今日しない」ぐらいのゆったりペースも大切。健康あっての仕事だから。

4 件のコメント:

  1.  パソコン新調しました。iMacの27インチ、快適です。一ヶ月ほどパソコンなしの生活でしたが、またときどきコメントします。
     私はいま黒柿の被蓋くり物を製作中です。指物ではなく、厚板を彫り込んで実と蓋を作ります。友人が「勤続30年なので、自分へのごほうび」という注文です。代替えがきかない貴重材(孔雀杢)なので、絶対失敗しちゃいかんと念じながら仕事してます。

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  2. 大江さん、iMac27インチですか!
    私のiMac21インチよりも一年進んでいますから、処理速度も速いでしょうね。MACをあまり使いこなせていないので、おすすめソフトなどありましたら、教えて下さい。

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  3. 前機がG5でOSも10.4だったので、今のインテルのCPUとOS10.6では動かないアプリがいくつかあります。それで今後はアップルで標準としているソフト以外はできるだけ使わないようにしようと思っています。安上がりだし、OSの更新のたびに悩まなくてもすむでしょう。CADや動画・作曲とかは私はやりませんしね。

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  4. その通りですわ。MACに限らずwindowsも、できるだけ初期状態に近い形で手を加えずに使うようにしています。いつかは必ずやってくるハードディスクの故障の際にも有効ですし。

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(迷惑な広告などを防ぐため、確認後掲載しています。ご了解ください。)