2018年11月23日金曜日

テント泊登山総括

今夏は激しい天候や地震・台風等により甚大な被害を受けられた地域も多く、遊びの話を書くのが躊躇われました。気がつくともう11月末、今年行ったテント泊による二回の登山を総括しておきたいと思います。

まず、なぜこの歳になってテント泊?ということですが、子供の頃から生活道具を担いで自力で夜を明かすということに魅力を感じていたことに加え、夏の山小屋の超過密で不快な環境を避けたいという思いがあります。

最初は8月上旬の涸沢でした。二人用テントを担ぎ、60リットルのザックで12kgほどの荷物でした。年齢や自分の体力を考え、できるだけゆとりのある計画とを心掛けました。エエッと思うくらい前半はゆっくりぺースです。

1日目:自宅→木曽路→沢渡に駐車→上高地へバス→小梨平で昼食→徳澤テント場
2日目:徳澤→横尾→涸沢、午後はビール飲んで昼寝
3日目:涸沢→ザイテン手前で引返し→テント撤収→ひたすら下山→乗鞍で温泉→帰宅



日頃トレーニングもろくにしないので、涸沢まで登れるかが一番の問題でした。トレッキングポールの助けをかり、テント場まで無事到着。昼頃でしたが、無理せず今日はヒュッテのビールを飲んで憧れの涸沢で昼寝。贅沢なひと時でした。

学生時代は夜行列車で早朝松本に着き、その日に涸沢まで入ったものですが、そんな元気はありません。今回は食料の重量を減らすため、徳澤ではロッジの夕食を頼んでいます。なんと軟弱!、でもこれくらい用心した方が疲労困憊して人に迷惑をかけるよりましと思います。

この夏は北アルプスも異常に暑く、稜線の山小屋でも熱中症によると思われる遭難やトラブルが多数発生したということです。3日目は早朝から奥穂を目指したものの、暑さに加え、昔は”へのカッパ”だったザイテンまでの道のりがとても遠く思え、荷物を背負っての下山を考えると登るのはやめた方がよいと早めに下山することに計画を変更しました。その判断はよかったと思います。が、無理に帰宅せず、横尾や小梨平でもう一泊してもよかったかもしれません。でも乗鞍での硫黄泉はホントに気持ちよかった。

二回目は9月上旬の白山です。
白山は学生時代山岳部に入って6月に登った初めての本格的な山で、南龍ケ馬場での残雪上キャンプは良い思い出です。今回はその記憶をたどる登山となりましたが・・・。

涸沢での経験からとにかく荷物を軽くということで、HiREVOという最新の1kg未満超軽量テントを入手、40リットルのザックで水を除き約7kgに抑えました。

1日目:自宅→市野瀬→砂防新道→南龍ケ馬場テント場
2日目:テント→室堂→白山→テント撤収→下山→自宅


1日目はバテながらも無事テント場に到着し、ゆっくりしました。2日目も時間的に問題はなかったのですが、800m登って一気に1600m下山するということの大変さを過小評価していました。テントを背負っての下山では膝ガクガク状態となり、ストックをたよりになんとか下山はしましたが、不安の残る結果となりました。

ここからは反省です。
日頃トレーニングをしないのに、テントを背負っての登山はやはりキツイ。特に下山時の疲労は年齢とともに予想以上に大きくなるようです。すべて自己責任の単独行ですから、他人に迷惑をかけないためには、一日の行程差は1000m以内、できれば800mくらいにとどめた方が、安全かつ楽しいのではと思います。トレーニングをすれば筋力は高めることができますが、関節や体全体の衰えをカバーすることはできません。またバランス感覚や目の衰えは自然の成り行きであり、それを充分自覚する必要があります。今回のような余裕のある計画であっても、転んだり膝を傷めたりすると、過酷な状況になりえます。この辺を充分認識したうえで、それでも来年もまたテント泊登山をしたいと思う、懲りない自分でありました。

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