2013年4月26日金曜日

大黒屋光太夫

先月旅行の際、出発前にふと買った井上靖氏の「おろしや国酔夢譚」があまりに面白く、主人公の大黒屋光太夫への興味がつきない。映画化もされているし、読まれた方も多いと思う。江戸時代に難破、漂流し、流れついた極北の島から、過酷なカムチャッカやシベリアの旅を経て、やっとイルクーツクで人並みに生きることができるようになる。そこで人脈を得、ついにはぺテルブルグまで行き、女王に会うことがかない、信頼を得て日本への帰国が許される・・・という、嘘のようなノンフィクション小説。その大黒屋光太夫は伊勢の船頭で、記念館が三重県鈴鹿市にある。近いうちに行ってみたい。

大黒屋光太夫記念館

子供の頃、ソ連(ロシア)は恐い国だと教えられていたが、二回行ったウラジオストックでお会いしたロシアの人々の印象は良い。この本に登場する多くのロシア人も異国の漂流民にとても親切な人が多い。この本を読んでいたら、ウラジオストック行きを、もっと充実したものにできたのではと思う。後悔先に立たず。

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