2016年4月14日木曜日

糸鋸盤の切り抜き実演

カナダ、トロント近郊に住む木工、特に糸鋸を楽しむEさんとは、京都南部の前工房の時にインターネットで知り合い、その後も親日家の彼は度々来日し、また私も彼のお宅を訪問したりと、親しい関係を続けています。今回は桜のシーズンに合わせての来日、日本は13回めだそうです。たまたま教室のある土曜日に来ることになり、臨時に一日教室で遊んでもらいました。午前のひととき、糸鋸の名手である彼に切り抜き実演をしてもらいました。

アルダーの5cmほどの木っ端に鉛筆で図を書き、躊躇なく、どんどん回転させながら、切り抜いていきます。Y方向を切ったら、その切れ落ちた部分を紙テープで元の材に貼り付け、今度はX方向を切り抜くのです。二方向からの「コンパウンドカット」、写真のようなエルクができあがりました。
両側はMDFのカット練習手本です。オススメのノコ刃のサイズは5番とのこと。欧米の糸鋸刃は長さが130mm、#3、#5、#7がよく使われるようです。オールマイティーなのは#5だそうです。表記のサイズは厚さ0.38mm、幅0.93mm、TPI:13山で、私には刃は見えないほど小さいです。瞬時に材料を回転させ、ほとんど直角のカットをしていました。

 生徒さん達もあっという間の切り抜き技に驚いていたようです。教室でももう少し能力のある糸のこ盤がほしいなと思いました。でもあまり使わないしなあ・・・。

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