2015年11月10日火曜日

おやじの形見

30年近く使っているデルタ14インチバンドソウの駆動系の音が気になることが多くなった。原因はアルミ合金製プーリーの軸穴が摩耗し、振れが大きくなっているため、緩みやすくなっているためだと思われる。プロ用機械ではないので連続使用されることが少なく、また比較的小さな誘導モーターを使っているので、起動時の負荷を少なくするためだろう。

この際しっかりした日本製プーリーに取り替えようと思い、鍋屋バイテックのHPで同等のプーリーを探すが、これがなかなか大変だ。そこにある「選定ナビ」を使って目的に合ったプーリーを選んでみる。それにはいろんな条件を調べる必要がある。その中に回転数があった。大まかな数字でよいとは思うが、ふと、仕上工だった親父が残した回転計を思い出した。

写真左下が回転計(他ダイアルゲージなど)。モーター軸にゴムキャップをつけた回転計を押しつけ、ストップウォッチのような計測ボタンを押すと数秒間計測して針が止まる。3回測定してみたが、ほぼ正確に1800回転/分だった。ネットでモーター製造元の規格を見たら、やはり1800rpmと出ていた。またプーリーの直径比から計算するとバンドソウリールの回転数は約800であることもわかった。

回転数がわかっても得をするわけではないが、親父の形見となったこれらの計測器を今私が使って木工機械の整備をしている。不思議な気持ちがした。技能五輪の審査員もしたことがある親父だったから、もし私の作業を見ていたら、「ちょっとかしてみい!」と、手本を見せてくれたかも。そんなことを思いながら、機械の修理をしている。

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